第16章盗まれた宝物

ライス邸では、メーガンが贅沢なクリーム色のソファに腰を下ろし、絹のハンカチで目元をそっと押さえていた。

「ママ、わたし、どうしたらいいの……?」しゃくり上げるたび、マスカラがにじみ、繊細な布地にかすかな跡を残す。「ジェイソンが、まだ会ってくれないの」

メーガンの愚痴はここ数日続いており、ペネロペは頭痛の種になりつつあった。ウォージントン家は、彼女の影響力がまるで及ばない相手だったのだ。

ペネロペはため息をつき、鼻筋の付け根をつまんだ。「そもそも、なんであの狂った女を挑発したの?」

「ママ!」メーガンは信じられないというふうに目を見開いた。「どうしてアンナの味方をするの? あの子が罠を仕...

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